関係者を調整して難易度の高い工事を成功に導きます。

土木部 吉田弘一 Hirokazu Yoshida 2013年入社

PROFILE前職の建設会社では、道路、橋りょう、護岸、農業など幅広い工事を経験。石山組に入社後は土木部で現場を引っ張っている。 1級土木施工管理技士。

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札幌中心部の電線共同溝工事を担当。

今年度は、札幌市発注の「西15丁目線」の電線共同溝工事の現場代理人を担当しています。道路の電柱をなくし快適な歩行空間づくりのために、電気、通信ケーブルといった電線を地中化する工事で、防災、景観の向上、バリアフリー、除雪スペースの確保…といった効果が期待されています。
当現場では2人の技術者でチームを組んでいて、私が対外調整などを担当、もう1人の技術者が施工管理を担当しています。発注者、協力会社、近接工事など関係機関との調整、住民対応などが私の仕事になります。
現場着手時までに、現場事務所や資材置き場の確保及び現場調査を行い工事の準備におよそ2か月間かかりました。特に沿線住民の方々への説明は時間をかけて行いました。
実はこの道路には市電が走っているため、市電の運行の妨げにならないように夜間に工事をすることが条件になっていました。そこで地域住民の方には、夜間の工事でご迷惑をかけることを1軒1軒うかがって理解していただきました。

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住民や各関係者の協力を得て工事を完成させました。

住民対応のほかに関係事業者との調整もポイントになりました。本工事に合わせてガス、水道、下水道の事業者も並行して工事をするので、お互いの工事がスムーズに進むように日程を調整する必要がありました。

このようにさまざまな制約があり難易度の高い事業でした。総延長としては500メートルほどの区間なのですが、1日平均5メートルずつしか工事をすることができませんでした。ただ、そうした中でも大きなトラブルに見舞われることなく、着工からおよそ半年で無事完了することができました。住民の方に「キレイな道路になりましたね」と声をかけてもらったときは感無量でしたね。
今回の工事では住民の方にさまざまな協力をしていただきました。そのお返しではありませんが、町内会や小学校に防災グッズを寄贈したり、冬のイルミネーションイベントのお手伝いをしたりと、地域貢献活動も企画・実施しました。
電線共同溝工事は国の事業として全国各地で進められています。今後も工事が続いてくので、今回のノウハウを次に生かしたいですね。

中堅になっても新しい技術や製品を常に研究しています。

土木技術者としてキャリアは約20年になりますが、新しい技術、工法、製品の情報収集は欠かさないようにしています。新しいものを取り込めば、工期の短縮やコストの削減になりますし、他社との差別化にもなります。メーカー、ディーラー、JVや協力会社のスタッフとはひんぱんに会話をして、いいアイデアがないか探しています。現場の判断を尊重してくれる社風の会社なので、私も意欲的に知識を吸収できますね。
私は転職組で、ほかの会社も経験したことがありますが、石山組は社内のコミュニケーションが取りやすいと感じますね。業務で分からないことがあれば、上司が嫌な顔せずに相談に乗ってくれます。また、工事現場で地域貢献活動などを行うときは、本社スタッフも協力してくれるなど、現場も本社も一体感がありますね。社長や部長が現場の視察に訪れることも多くなり、技術職の士気が高まっていると感じています。
当社に入社を考えている方へのアドバイスですが、未経験の方や学生さんは、仕事ができなくて当たり前。失敗を繰り返して成長していきます。近道は誰かに教えてもらうこと。キャリア20年の私も、わからないことがあればいまも上司に質問をしています。社内は後輩の面倒見のいい人ばかりなので、安心して入社してください。

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